広告会社の折込チラシ中抜き問題について

 

大阪のアルファトレンドという広告会社が、折込チラシの中抜き架空請求を繰り返し行い

訴訟を起こされ倒産したという旨の記事がありました。

http://www.kokusyo.jp/oshigami/9849/

 

この手の詐欺行為は、20年前からありました。

当時、勤務していた折込会社で担当していた大手広告会社の営業がやってました。

案件は、大手ゼネコンのマンション分譲チラシでした。

今回とまったく同じ手口で、10%程度を印刷、折込みせずに請求するというものでした。

経緯は、営業上どうしても獲得しておきたいスポンサーで、突破口として折込チラシの

獲得から入ったらしいのですが・・・利益が出せずこの手口を思いついたと言ってました。

 

この営業は、押し紙について熟知していました。

私も、当時から押し紙の問題をスポンサーに伝えていましたので、私から裏取りができ

て喜んでいました・・・。加担したつもりは当然ありませんが。

更に、折込会社がチラシを販売店に届けたことを証明する「配布証明書」の偽造を要請

してきました。

これはマズイな・・・と思い、キッパリ断りましたが印刷会社にも何らかの細工を要請して

いた様子でした。

結果、バレることなく中抜き請求し続けていました。

 

この手の詐欺から身を守るには、自社内にチェック機能を持つしかありません。

よくあるのは、社員やパートさんに折込当日、自宅に折込まれたか確認する手です。

しかしながら、多くのスポンサーは性善説で「折込まれている」と確信していますので

「今回は効果がなかったな・・・」で終わっていきます。

たまに、「社長の家に折込まれていなかったのだが・・・どうなってる」と担当者から

血相変えた問い合わせが入りますが

該当販売店に確認して「入ってますね・・・機械の関係で抜けたようですね」程度の

回答で納得します。

二度続いても同じ回答で納得してしまいます。

事実として、あり得ることですし、それ以上の確認の方法もありませんので。

 

大阪府の折込み用の広報紙が梱包されたまま川に捨ててあった・・・なんて事件も

大手スーパーのグランドオープンのポスティングチラシが梱包されたまま山に捨てて

あった・・・なんて事件も経験してきましたが、全て配送や配布先の問題でした。

印刷した現物があるので発覚してきたこの手の事件も、今回のような印刷すらして

いない状態であったら発覚はしていなかっただろうと思います。

 

押し紙の問題を逆手に取った今回の事件は、押し紙の問題が解決されなければ

再発を続けるでしょう。今日もどこかでだれかがやってますよ。

 

折込チラシという媒体は、このようなリスクを持っているということをスポンサーは

もっと認識しなければいけないと思います。その上で、自社としてのリスクヘッジを

ルール化し運用していくことが望ましいと思います。

 

電通のデジタル広告の架空請求を見つけたトヨタは流石ですが、他のスポンサー

は見抜けなかった訳ですから、大手もチェック機能が働いていないということです。

広告の無駄の多くは、実はこんな所に潜んでいるのかもしれませんね。

スポンサーとしてはやってられませんけど。

 

 


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